私の住まいする流域には「サワタリ橋」という 小さな小さな沈下橋があります。四万十流域には約40の沈下橋があると聞きますが、この沈下橋は長さが22メートルという 本当に小さな可愛い沈下橋です。中津川集落と河内神社や田んぼを結ぶ重要な橋なのです。 沈下橋は昭和30年代前半にその殆どが建設されたと言います。橋にはそこに住む人たちの歴史や生活を垣間見ることが出来ます。実はこの「サワタリ橋」も歴史をたっぷりと見続けてきた橋なのです、、。
ここ中津川集落と他の集落を結ぶ道は、今でこそ川沿いやトンネルを使った新しい道路ですがその昔は川沿いではなく「尾根伝いの道」だったのです。急峻な谷沿いの道よりも安定した尾根筋での道路作りの方が当時としてはより懸命な選択だったのかもしれません。で、この尾根伝いの道は「矢立街道」と称して今でも立派に残っています。この矢立街道から中津川集落に入るには、必ずこの沈下橋「サワタリ橋」を通ることになるのです。橋のたもとには「お茶堂」が今でも残っており、当時の人々の行き来や生活をしのぶ事が出来ます。是非一度はこの沈下橋「サワタリ橋」を訪れてみてはいかがでしょうか。上の写真は平成17年12月の雪景色の中のサワタリ橋です。夏の季節の沈下橋と比べてみてください。冬の中津川集落も良いものです。
私の住まいする直ぐ隣の竹やぶから珍しいキノコが出ました。背の高さ:約20センチ、傘の大きさ30センチととてもとても大きいのです。しかも、色はほとんど真っ白なんです。少し薄暗い竹やぶではものすごく目立ちます。小さな竹やぶですが全部で5本ありました。さっそく、手持ちのキノコの本<詳細図鑑 きのこの見分け方>で調べたのですが、本に掲載のきのこには無く、同定出来ませんでした。竹やぶの中で数本がにょきっと出ているので、間違いなく同定出来ると思ったのですが今の処わかりません、、。調べた本は山や里で比較的よく見られるしかもお勧めの美味しいきのこの特集でした。66種の美味しいキノコと間違いやすい毒キノコ7種を収録。日本のキノコはおおよそ名前がついているだけで3,000種類もあるそうで、発見したキノコもどこかの分類にはいるのでしょうが特定出来ずに残念です。これから本格的な秋に向ってキノコたちのシーズンになるでしょう。甘い考えですが出来ればこの本にある美味しいキノコを発見したいものです
四万十川本流の二次支流である「中津川川」をフィールドとして、<シャワートレッキング>が出来るお奨めのフィールドがあります。スタート地点は中津川一番のお勧め場所でもある「久木の森山・風景林」です。ここから上流に向かって約1キロを遡行します。装備スタイルはヘルメットにライフジャケット、濡れても良い服装で歩き始めます。風景林を出発して直ぐにいきなり全身を水に浸かる事になります。ここ中津川の水温は四万十川・本流に較べるとずいぶんと低く上半身まで水を浴びるにはそれなりの勇気が必要の様です。でも一度浴びてしまうと全身さわやかな気持ちになります。最近の言葉で表現するなら<ハマッてしまう>って感じですね。流れが緩やかな浅瀬をゆっくりと歩けば数多くの鮎を見ることが出来ます。潜らなくても見ることが出来るってなんだか幸せに感じます。淵(ふち)という川の流れが緩やかで水深もかなりあるところでは泳いで遡行するしかありませんがこれが実は愉快なのです。私は勝手に名付けているのですが「ラッコ泳ぎ」でスイスイと上流に向えるのです。淵のような所では流れが大きい処の直ぐそばには逆流と言って下流から上流に流れている部分が必ずあります。ですからこの逆流を上手く利用するのです。しかもライフジャケットを着ているので、平泳ぎなどのように腹を下にするよりもお腹を上にして泳ぎます。トレッキング途中には「飛び込み」に最適な岩場と淵がセットになった処が幾つかあります。参加の子どもたちにとっては最高の場所で、ファミリーで参加のお父さんやお母さんには休憩タイムといったところでしょうか。高さは水面から約2.5メートルほどあって大人でも少々勇気が必要な高さです。やがて、遡行工程の半分を過ぎたあたりで成川という支流が合流している大きな淵に出合うことになります。夫々の川には微妙に水温が違うためこの合流する淵では場所が少し違っただけで暖かい水と冷たい水を同時に感じることになります。正直、あまり気持ちの良いものではありませんね。この淵から少し上流にはトレッキングコース最大の段差がある瀬が現れます。流れの大きな早いところをまともに挑戦するのもいいものです。時間の行程をたっぷりと清流にひたり少しの疲労感を味わいながらトレッキングを終了するのです。